政治風刺漫画家の那須良輔氏の作品を展示する美術館で、きじ馬をモチーフにした独特な建物も魅力。
湯前まんが美術館は、熊本県球磨郡湯前町にある、政治風刺漫画家・故那須良輔氏の作品を展示する美術館です。那須良輔氏は、1920年に湯前町で生まれ、戦後、政治風刺漫画家として活躍しました。氏の作品は、戦後の日本の社会や政治を風刺的に描いたもので、当時の世相や国民の心情を反映した貴重な資料となっています。 湯前まんが美術館には、那須良輔氏の作品約7000点が所蔵されています。常設展示室では、氏の代表作や初期の作品、海外の作品などが展示されています。また、特別展示室では、写真展、絵画展、有名漫画家の原画展なども開催されています。 美術館の建物は、人吉・球磨地方の郷土玩具であるきじ馬をモチーフに設計されており、そのユニークな外観も魅力です。きじ馬は、球磨地方で古くから作られている木製の玩具で、馬の背中に人が乗っている姿が特徴です。美術館の建物は、きじ馬の躍動感を表現したもので、遠くから見ると、まるで空を飛んでいるように見えます。 館内には、那須良輔氏の書斎を復元したコーナーもあります。書斎には、氏の愛用した机や椅子、書籍などが展示されており、氏の創作活動の様子を想像することができます。 湯前まんが美術館は、那須良輔氏の作品を通して、戦後の日本の社会や政治を風刺的に描いた漫画の世界に触れることができる美術館です。また、美術館の建物や書斎コーナーなどを通して、氏の創作活動をより深く知ることができます。ぜひ一度訪れてみてください。