池の中に建つ珍しい神社建築!周囲を杉の木に囲まれた神秘的な雰囲気で、心落ち着く時間を過ごせます。
十島菅原神社は、球磨川とその支流川辺川が合流する場所に近い平野部に位置しています。鎌倉時代の弘安年間(1278〜88年)に創建されたと伝えられており、祭神は学問の神様として知られる菅原道真公です。 神社の名前の由来となった「十島」は、境内の池に点在する十の島から来ています。この池は、かつては十個の島があったことから、この一帯の地域名にもなりました。 十島菅原神社は、室町時代以降は、人吉球磨一帯を治めていた相良氏によって崇められてきました。特に、相良氏20代当主・藤原頼房が天正17年(1589年)に建てた本殿は、国の重要文化財に指定されています。三間社流造で板葺、鉄板仮葺の造りで、内部には切妻造の宮殿を安置しています。 江戸中期の宝暦13(1763年)に建てられた拝殿は、桁行13.6m、梁間3.9m、一重、寄棟造、妻入、茅葺、向拝一間、桟瓦葺、東側側面饌室附属、桟瓦葺で、本殿と同様に国の重要文化財に指定されています。 十島菅原神社は、学問の神様として知られる菅原道真公を祭神とすることから、受験シーズンには、多くの受験生が合格祈願に訪れます。また、境内には杉の木が立ち並び、神秘的な雰囲気に包まれています。心落ち着く空間で、穏やかな時間を過ごせるので、ぜひ訪れてみてください。