猫を祀る寺院として知られる生善院。無実の罪で殺されたわが子への母の悲しみと、猫の怨霊を鎮めるために建立された歴史を感じながら、可愛らしいこま猫にも癒されてください。
生善院は、熊本県球磨郡水上村にある寺院で、猫を祀ることで知られており、地元では「猫寺」として親しまれています。生善院の歴史は、村に伝わる悲しい物語に始まります。かつて、この村では、無実の罪で殺されたわが子を思い、母は愛猫・玉垂(たまだれ)に怨みを言い含め、わが子の後を追って亡くなったと言われています。その後、猫の怨霊が現れ、次々と奇怪なことが起こったため、村の人々は、その霊を鎮めるために、この地に寺院を建立しました。これが、生善院の始まりです。 生善院の門の両脇には、「こま猫」と呼ばれる小さな猫の像が奉納されており、参拝者から多くの信仰を集めています。こま猫は、生善院の守り神として、人々の願いを叶えてくれると信じられています。また、生善院には、国指定重要文化財の観音堂と厨子があり、歴史と信仰、そして猫の可愛らしさを感じられる場所として、多くの人に愛されています。 生善院を訪れる際は、境内のいたるところに置かれた猫の置物にも注目してみてください。猫の置物は、生善院のシンボルであり、参拝者を楽しませるための工夫です。また、生善院は、豊かな自然に囲まれた静かな場所にあり、都会の喧騒を離れて、ゆっくりと心を休ませたい方におすすめです。 生善院は、歴史と信仰、そして猫の可愛らしさを感じられる場所です。ぜひ、生善院を訪れて、静寂の世界と猫たちの魅力に触れてみてください。