しだれ桜や紅葉が美しく、歴史ある京極家墓所も見どころです。
清瀧寺徳源院は、滋賀県米原市清滝にある天台宗のお寺です。山号は霊通山、本尊は聖観世音菩薩です。 当院は、弘安6年(1283年)に近江守に任ぜられた京極氏の初代当主・京極氏信によって、弘安9年(1286年)に柏原城の跡地に創建されました。寺名は氏信の法号の清瀧寺殿からとられ清瀧寺とされ、氏信の死後にはその菩提寺とされました。 戦国時代となり京極氏が没落すると当院も傾廃しました。 寛文12年(1672年)に讃岐国丸亀藩主京極高豊は、江戸幕府に請願して播磨国にある丸亀藩の所領2村と近江国の当地を交換し、当地に残されていた京極氏信の菩提寺である当院を再興させて三重塔(滋賀県指定有形文化財)を寄進し、当院の院号を父・京極高和の法名に基づき徳源院と改めた。また、付近に散在していた中世京極氏歴代の18基の宝篋印塔を新しく整備した京極家墓所(国指定史跡)の上段に集め、下段には家を中興した京極高次の石製霊屋を中心に歴代丸亀藩主と多度津藩主の墓所とした。 当院は、春には京極道誉が愛したと伝えられるしだれ桜が見事に咲き誇り、秋には池泉回遊式庭園のモミジが美しく紅葉します。四季折々の姿に心が和みます。 また、京極家歴代34基の宝篋印塔が並ぶ京極家墓所は国の史跡に指定されており、歴史を感じることができます。 清瀧寺徳源院は、歴史と自然が調和した、心が安らぐ場所です。ゆっくりと散策し、静寂の世界に浸ってみてください。