白い石灰岩の切り立った崖と、観音像のある鍾乳洞が織りなす、雄大な渓谷美を体感できる。
乳岩峡は、愛知県新城市川合にある、全長4キロメートルの峡谷です。国の名勝および天然記念物に指定されており、白い石灰岩の切り立った崖と、観音像のある鍾乳洞が特徴です。この峡谷の名前の由来は、標高670メートルの岩山である乳岩山です。この山には、鍾乳石が多く見られ、その鍾乳石が乳房に見えることから「乳岩」と呼ばれるようになりました。乳岩峡には、乳岩山の他にも、多くの洞窟が存在します。最大の洞窟である乳岩洞窟は、胎内くぐりを楽しむことができます。また、洞窟内には子安観音が祀られており、子宝祈願のスポットとしても知られています。乳岩峡の河床は、平坦な一枚岩で形成されており、表面が滑らかです。そのため、ハイキングコースとしても人気があり、多くの観光客が訪れます。乳岩峡は、天竜奥三河国定公園にも含まれており、豊かな自然を満喫することができます。また、一帯は険しい岩山が多く、鬼岩を中心として全国有数のフリークライミングのメッカとしても知られています。乳岩峡を訪れる際は、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。また、日差しが強い日は、帽子や日焼け止めクリームなども用意しておくとよいでしょう。