久留米城跡に鎮座する歴史ある神社。城跡の石垣や堀など、当時の面影を残す風景を見学できます。
篠山神社は、明治維新によって当時の久留米が政治の中枢で大きな混乱に見舞われた後、いち早い回復を望む人々の願いを込めて創祀されました。地域の復興と安寧を願う人々の想いが込められたこの神社は、創建以来、神社関係者や地域の有志によって、郷土史における重要な出来事や偉人を称える巨大な石碑が多数建立され、境内を歩く人々が歴史を顧みる一助となっています。創建時には、名君と名高い有馬豊氏公命と頼永(よりとお)公命の2柱が祀られました。後に加わった頼寧(よりやす)公命は日本競馬に「有馬記念」として名を残しています。数学の大家・頼徸(よりゆき)公命、最後の藩主・頼咸(よりしげ)公命、の合わせて5柱が御祭神です。 篠山神社は、久留米城跡の本丸跡に位置し、城跡の石垣や堀などが残り、当時の面影を偲ぶことができます。また、境内には旧久留米藩・有馬家に伝えられてきた家宝や史料を保存、展示する有馬記念館があり、資料展示室は2階、1階には懐石料理や伝統的な茶事、会食などにご利用いただけるレストラン「有馬」があります。 篠山神社では、初宮詣、七五三、神前結婚式などの各種ご祈祷も受け付けており、歴史ある古城の神殿で、荘厳な結婚式を執り行うことも可能です。また、8月第四土曜日に開催される「鈴虫祭」や3月最終日曜日に開催される「さくら祭」など、年間を通して様々なイベントが開催されています。 歴史と自然を感じられる癒やしの空間である篠山神社は、観光客だけでなく、地元の人々からも愛される場所です。ぜひ一度訪れてみて下さい。