現存する問屋場建築は全国にわずか2棟しかなく、その希少価値から国の重要文化財に指定されている貴重な歴史的建造物です。
旧小諸本陣は、北国街道小諸宿の本陣兼問屋場として使用されていた旧上田家住宅です。現存する問屋場建築は全国に僅か2棟しかなく、その希少価値などから主屋と表門が1973年に国の重要文化財に指定されました。建築年代は18世紀末~19世紀初頭と推定され、北国街道に面して大きな切妻屋根を持ち、腕木で張り出した二階全面に格子窓を設けている主屋や、本陣屋敷への出入り口である薬医門形式の構造を持つ表門など、当時の面影を色濃く残しています。旧小諸本陣は、北国街道の歴史や文化を伝える重要な史跡であり、小諸市の歴史を語る上で欠かせない存在です。小諸を訪れた際には、ぜひ立ち寄って、当時の面影を感じてみてください。