かつて熊野本宮大社の社殿が立ち並んでいた神聖な場所。 歴史を感じながら散策できます。
大斎原は、熊野川の中洲に位置し、古くから熊野信仰の中心地として栄えてきました。熊野本宮大社は、かつてこの大斎原に鎮座していましたが、1889年の十津川大水害により、社殿のほとんどが流失してしまいました。現在は大鳥居と中四社・下四社を祀る2基の石祠が残されています。 大鳥居は、2000年に建立された鉄筋コンクリート造で、高さ33.9m、幅42mと日本一の高さを誇っています。その壮大さは、遠くからでも目を引く存在感です。大鳥居をくぐると、眼前に広がるのは、緑豊かな森と静寂の世界。かつて熊野本宮大社の社殿が建ち並んでいた場所に立つと、歴史の重みを感じます。 大斎原には、流失した社殿の祭神が祀られている石祠が2基あります。東の石祠には、境内摂末社の八咫烏神社、音無天神社、高倉下神社、海神社の祭神が祀られています。西の石祠には、中四社の忍穂耳命、瓊々杵尊、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命と、下四社の軻遇突智命、埴山姫命、弥都波能売命、稚産霊命が祀られています。 大斎原は、熊野本宮大社の旧社地であり、神聖な場所として、多くの参拝者が訪れています。熊野本宮大社と合わせて訪れることで、歴史と自然を満喫できるでしょう。