能登随一の規模を誇る寺院で、国の重要文化財に指定された五重塔や、桃山時代の建築様式が美しい本堂など、見どころが満載です。
金榮山妙成寺は、日蓮宗の寺院で、北陸地方では最も大きな規模を誇ります。創建は1294年で、日蓮宗の北陸本山として、古くから信仰を集めてきました。加賀藩前田家からの外護を受け、利家の側室寿福院の菩提寺として、七堂伽藍が整備され、現在も多くの重要文化財が残されています。 特に有名なのは、北陸地方唯一の木造五重塔です。高さ34.27mの五重塔は、江戸初期に建てられたもので、日本海の荒波にも耐えられるよう、頑丈な造りになっています。五重塔の内部には、須弥壇に一塔両尊像が祀られています。 本堂は、桃山時代の建築様式で、華麗な装飾が施されています。桁行(正面)五間、梁間(側面)五間、入母屋造、杮(こけら)葺の建築様式で、前田家御用大工坂上又三郎によって建てられました。本堂には、日蓮聖人像と、寿福院の位牌が安置されています。 境内の書院庭園は、五重塔を借景にした、美しい庭園です。四季折々の花々が咲き乱れ、静寂の中でゆったりと過ごすことができます。 金榮山妙成寺は、歴史と文化を感じることができる、貴重な寺院です。ぜひ、訪れてみてください。