広大な敷地内に残る礎石や石垣など、当時の国分寺の面影を感じることができる
遠江国分寺は、奈良時代に建立された国分寺で、国の特別史跡に指定されています。当時の国分寺は、伽藍(がらん)と呼ばれる寺院の建物群を持ち、中心には金堂、講堂、塔などが配置されていました。遠江国分寺跡では、これらの建物の基礎部分である礎石や石垣、七重塔の心礎石などが発掘され、当時の国分寺の規模や構造が明らかになってきました。特に、七重塔の心礎石は、現在も当時の姿を残しており、国分寺の壮大さをしのばせてくれます。発掘調査によって、瓦や土器、仏像などの遺物も発見され、当時の暮らしや文化を知る貴重な資料となっています。これらの遺物は、磐田市立博物館などで展示されています。遠江国分寺跡は、現在では史跡公園として整備され、広大な敷地内には、緑豊かな空間が広がっています。散策路が整備され、ゆっくりと歴史を感じながら歩くことができます。また、公園内には、休憩所やトイレも設置されているため、子供連れでも安心して訪れることができます。遠江国分寺跡は、歴史好きはもちろん、自然を満喫したい人にもおすすめのスポットです。広大な敷地内を散策したり、発掘調査の様子を見学したり、歴史に触れることができます。ぜひ、遠江国分寺跡を訪れて、古代のロマンを感じてみてください。