約8,000坪の広大な境内と、江戸時代初期に造園された枯山水の庭園が魅力。四季折々の花々も咲き乱れ、静寂の中に美しさをたたえています。
医王寺は、静岡県磐田市にある真言宗智山派の寺院。826年(天長3年)に弘法大師空海によって開かれたと伝えられており、その後、火災で焼失しましたが、慶長年間に、鞆城代・大崎玄藩により再興されました。 山を持たない平地だけ約8,000坪の境内地を有する寺院としては珍しく、まるで京都や奈良の寺院のような雰囲気を感じさせてくれます。客殿や庫裡に続く参道にはスギ苔が生え、重厚な山門があり、枯山水の庭園を有しているため、そう感じるのかもしれません。また、季節毎に多くの草花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。静寂の中にたたずむ、美しい寺院です。 医王寺は、江戸時代初期に造園された枯山水の庭園が有名です。この庭園は、小堀遠州(こぼりえんしゅう)によって作られたと伝えられています。庭園は、客殿の西側と南側を合わせて約1,000平方メートルあり、愛宕山を借景として、雄大な自然と調和した景観を創り出しています。 境内には、薬師堂・大師堂・庫裡・鎮守堂等が建ち、それぞれに歴史を感じることができます。また、春には桜、秋には紅葉など、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。 医王寺は、静寂の中にたたずむ、美しい寺院です。ぜひ、ゆっくりと散策してみてください。