黒川紀章設計のモダンな美術館で、佐伯祐三や川端龍子など、近現代の日本画や洋画のコレクションを鑑賞できます。
和歌山県立近代美術館は、和歌山城の南、県庁前交差点すぐにある、黒川紀章氏設計の近代的な美術館です。1994年に開館し、ガラス張りの開放的な空間と個性的な建築が特徴です。美術館の目玉は、フランスで活躍した日本画家・佐伯祐三の油彩画13点をはじめ、充実した近現代美術コレクションです。佐伯祐三の「レ・ジュ・ド・ノエル」や「広告のある門」など、パリの街並みを題材にした作品は、当時のフランスの空気を感じることができます。また、川端龍子、浜口陽三、田中恭吉など、日本の近代美術史に名を刻む画家の作品も数多く展示されています。近現代の版画コレクションも充実しており、エドヴァルド・ムンクの「病める子」、パブロ・ピカソの「貧しき食事」や「泣く女」、ジョルジュ・ブラックの「コンポジション」、ジョアン・ミロの「月の前の女と犬」など、世界的に有名な作家の作品を鑑賞することができます。美術館の周辺には、和歌山城や和歌山県立博物館など、歴史と文化に触れられるスポットが点在しています。和歌山城は、徳川家ゆかりの城で、天守閣からは和歌山市の街並みを一望できます。和歌山県立博物館は、和歌山県の歴史や文化を学ぶことができる博物館です。和歌山県立近代美術館は、近代美術を鑑賞しながら、和歌山市の歴史と文化に触れることができるおすすめのスポットです。