のこぎりの歯のように雁行した家並みが美しい、歴史ある漆器の街。
和歌山県海南市の黒江地区は、かつて紀州漆器の産地として栄えた歴史を持つ街です。江戸時代には、約4,500人を擁する町場だったそうです。黒江の町並みは、のこぎりの歯のように雁行した家並みが特徴的で、美しく、どこか懐かしさを感じさせます。この独特な家並みは、防火対策やプライバシー保護のために生まれたと言われています。 現在では漆器店は少なくなりましたが、街のあちこちに漆器の工房や、漆器を使った伝統工芸品を見ることができます。また、黒江には造り酒屋もあり、日本酒を味わうこともできます。 黒江の町並みは、歴史と文化を感じることができるだけでなく、ゆったりとした時間を過ごすことができる魅力的な場所です。ぜひ、訪れてみてください。