富山県入善町の海沿いに広がる、神秘的な杉林。 国の天然記念物に指定され、豊かな自然に癒されます。
杉沢の沢スギは、富山県入善町にある約2.7ヘクタールのスギ林を中心とする森林です。 黒部川の扇状地の末端部に位置し、かつては海岸線に沿って広大な沢スギ林が広がっていました。 しかし、1973年頃の圃場整備事業により、そのほとんどが水田に転用されてしまいました。 杉沢の沢スギの森も整備の対象となりましたが、国内で唯一の平地の湧水地帯に生育する唯一のスギ林として、1973年8月4日に国の天然記念物に指定されました。 杉沢の沢スギの大きな特徴は、成長した木の枝が雪の重みで地表に着地し、そこから根がでて、一株から何本もの幹が伸びる「伏条現象」が見られることです。 この現象が見られるのは平地の森林では杉沢の沢スギのみで、その貴重な生態系は多くの研究者や観光客を魅了しています。 杉沢の沢スギの森は、豊かな自然に恵まれ、澄んだ空気と湧水のせせらぎが心を癒します。 様々な植物が生育し、春の新緑、夏の緑葉、秋の紅葉など、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。 また、森の入り口には「沢スギ自然館」があり、模型や映像、パネル展示を通して、杉沢の沢スギの特徴や生態について学べます。 杉沢の沢スギは、都会の喧騒を離れ、自然と触れ合い、心をリフレッシュできる場所としておすすめです。 ぜひ、足を運んでみてください。