城下町の武士が住んでいた地区で、今も昔ながらの風情が残る街並みを散策できます。
杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区は、大分県杵築市にある重要伝統的建造物群保存地区です。かつての杵築藩の城下町の武士の居住区だった場所で、高低差のある地形を生かして坂道を巧みに配した武家地は石垣や土塀によって独特な景観を形成しています。 この地区は、南北に走る谷によって分けられた台地、北台と南台に位置しています。北台と南台の間は多数の坂で結ばれ、酢屋の坂や塩屋(志保屋)の坂をはじめとする石段や石積みの坂道が、この地区の歴史的景観を特徴付けています。 2つの台地の間や周囲に広がる町人地は、戦後、道路が拡幅されたが、北台及び南台の武家地には杵築藩時代の地割がよく残っている。また、北台、南台ともに江戸時代に数度の大火に遭っているが、その都度再建されており、江戸時代末期の武家屋敷がよく保存されている。 同地区「勘定場の坂」は、平成2年度手づくり郷土賞(ふるさとの坂道)を受賞しています。 この地区は、歴史好きはもちろん、写真愛好家や散歩好きにもおすすめのスポットです。ゆっくりと散策しながら、昔の城下町の雰囲気を味わってみてください。