明治時代の病院建築がそのまま残る貴重な建物。洋風の造りの中に和の技術も取り入れられた斬新なデザインが見どころです。
旧日野医院は、明治時代から続く医者の家系が明治27年に建てた病院で、国の重要文化財に指定されています。本館と病棟からなる擬洋風の2階建ての建物は、県内でも最も古い洋風建築物の一つです。円弧式アーチを描いた玄関ポーチ、螺旋階段、ベランダなど、洋風の建物の中に雲竜の彫刻や戸袋の鏝絵など、和の技術も取り入れられた斬新なデザインが見られます。また、診察室には当時のベッドやレントゲン機械などが展示されており、当時の医療技術の高度さをうかがえます。旧日野医院は、明治時代の医療や建築の様子を垣間見ることができる貴重な場所です。当時の診療の様子や生活の様子を想像しながら見学してみてください。