六道の堤
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江戸時代の旅人たちの往来が偲ばれる、静寂に包まれた史跡。六地蔵や六面塔が歴史を感じさせます。
おすすめポイント
- 6本の道路が交差した辻跡が残る史跡
- 江戸初期にすでに存在していたという歴史
- それぞれの辻に六地蔵が祀られている
- 高さ90センチメートルの六角柱の石幢
- 杉の木立と静寂のたたずまい
概要
白兎六道の辻および六面塔は、西山山麓に6本の道路が交差した辻跡が残る史跡です。江戸初期にはすでにできていたといわれ、それぞれの辻ごとに、自然石に六地蔵(法性(ほうしょう)・讃龍(さんりゅう)・護讃(ごさん)・合掌(がっしょう)・陀羅尼(だらに)・延命(えんめい)の名を刻んだ碑が建てられています。また、「享保18年癸丑(みずのとうし)8月」と刻まれた高さ90センチメートル程の六角柱の石幢1基が建てられており、六地蔵もまたこの頃(1733)に建てられたものと考えられます。
杉の木立、お地蔵様、ひっそりとしたあたりのたたずまい。この六支路の辻に立っていると、行き交う江戸時代の旅人に出会うような気がしてくるほどです。当時の旅人たちは、この辻で一息つき、旅の安全を祈願したのでしょうか。静寂の中に、歴史のロマンを感じることができます。市指定文化財に指定されており、長井市の歴史を知る上で貴重な史跡です。