渋沢栄一ゆかりの歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されています。
誠之堂は、渋沢栄一の喜寿を記念して建てられた歴史的建造物であり、国の重要文化財に指定されています。1916年(大正5年)に竣工した誠之堂は、当初は東京世田谷の清和園内に建てられました。渋沢栄一は、儒教の『中庸』の一節「誠者天之道也、誠之者人之道也」(誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なり)に感銘を受け、この言葉を館の名前に採用しました。建築様式は和洋折衷で、木造2階建て、瓦葺きの建物です。内部は、書院造りの部屋や洋室があり、当時の面影を今に伝えています。1999年(平成11年)に渋沢栄一生家のある深谷市に保存のため移築され、現在も当時の姿を保っています。2003年(平成15年)5月30日には国の重要文化財に指定されました。誠之堂は、渋沢栄一の生涯と日本の近代化を象徴する貴重な建造物であり、訪れる人々に当時の雰囲気を伝えるとともに、日本の歴史と文化を学ぶことができる場所です。深谷市には渋沢栄一生家や渋沢栄一記念館なども存在し、合わせて見学することで、渋沢栄一の生涯についてより深く知ることができます。