早池峰山は、岩手県北部の豊かな自然を満喫できる山。高山植物の宝庫として知られ、ハヤチネウスユキソウなど、珍しい植物を観賞することができます。
早池峰山は、岩手県北部の北上山地にある標高1917mの山で、北上山地の最高峰です。日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新・花の百名山、一等三角点百名山に選定されており、その雄大な姿と豊かな自然から多くの登山客が訪れます。山頂からは、360度のパノラマを楽しむことができ、晴れた日には遠くの山々まで見渡すことができます。早池峰山は、高山植物の宝庫としても知られており、ハヤチネウスユキソウやナンブトラノオ、ナンブイヌナズナなど、珍しい植物を観賞することができます。これらの珍しい植物があるため、早池峰山北斜面の1370haは「早池峰自然環境保全地域」として指定され、全域が特別地区に、一部地区が野生動植物保護地区に指定されています。また、早池峰山とその南側の薬師岳一帯、5463haは「早池峰国定公園」として指定されています。早池峰山には、古くから山岳信仰が盛んで、山頂と麓の岳集落には早池峰神社があり、現在でも多くの参拝客が訪れます。早池峰山は、登山だけでなく、自然散策やハイキングにも最適な場所です。麓の岳集落には、早池峰神楽と呼ばれる伝統芸能が伝承されており、勇壮な舞を見ることができます。早池峰神楽は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。早池峰山は、自然と文化に触れ合える、魅力的な観光地です。