江戸時代後期の豪商の屋敷! 弁柄(ベンガラ)で栄えた片山家の暮らしを垣間見ることができます。
旧片山家住宅は、岡山県高梁市成羽町吹屋にある国の重要文化財に指定されている江戸時代後期の豪商の屋敷です。創業以来、200年にわたって吹屋弁柄の製造・販売を手がけてきた片山家は、当時の最先端技術を取り入れた造りや、豪商ならではの贅沢な暮らしがうかがえる数々の遺構が残っています。屋敷内には、当時の生活の様子を伺わせる家具や調度品が数多く残されており、当時の暮らしを想像することができます。例えば、一階は店舗や接客の場、二階は寝室や女中部屋など、当時の住居の構造を垣間見ることができます。また、急勾配の階段や手すり、欄間の彫刻、ジャパンレッドの瓦屋根など、随所に工夫が凝らされている点も見どころです。 屋敷の周囲には、ベンガラ蔵、道具蔵、玄米蔵などがあり、それぞれの用途に合わせて造られた特徴的な構造を見学することができます。特に、ナマコ壁のデザインが美しいベンガラ蔵は必見です。 旧片山家住宅では、ボランティアガイドの方による解説も受けられます。当時の生活の様子や弁柄の製造工程などについて詳しく説明していただけるので、より深く歴史や文化を学ぶことができます。 旧片山家住宅は、江戸時代後期の豪商の暮らしを体感できる貴重な場所です。歴史や文化に興味がある方はもちろん、建築やデザインに興味がある方にもおすすめです。