羽馬家住宅
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五箇山合掌集落の伝統的な暮らしを体感できる、国の重要文化財に指定された合掌造り民家。
おすすめポイント
- 国指定重要文化財の合掌造り民家
- 五箇山地方の伝統的な暮らしを体感できる
- 文化9年(1812)に建てられた
- 桁行13間半、梁間5間半と、五箇山地方では最大規模
- 茅葺きの屋根や内部の造り、当時の生活の様子を垣間見ることができる展示など、見どころ満載
概要
羽馬家住宅は、富山県南砺市の五箇山合掌集落にある、国指定重要文化財の合掌造り民家です。江戸時代後期に建てられたもので、五箇山地方の伝統的な暮らしを今に伝える貴重な建造物です。
羽馬家は、代々肝入り役を勤め、また上煮塩硝を製造する五箇山塩硝総代をも勤めた家柄でした。現家屋は文化9年(1812)から製材を始め、同11年までには竣工していたことが普請文書からわかっています。
建物の規模は桁行13間半、梁間5間半、切妻造り、茅葺き、妻入の大型合掌造り民家で、平面は入口ニワまわりの土間とその奥の座敷部からなります。ブツマ、オクザシキには上質の材が使用され、丁寧な仕上げがなされています。
屋根構造は叉首組で、長大な材による合掌が組まれ、広い屋根裏は3層に区分されています。五箇山地方では、この叉首組の屋根構造は、雪の多い地域に適しており、雪の重さを分散させる役割を果たしています。
羽馬家住宅は、良質の材料と優れた技術によって建てられた上質の建造物であり、近世末期の五箇山地方を代表する大型合掌造り民家として貴重です。五箇山合掌集落を訪れた際には、ぜひ羽馬家住宅にも足を運んでみてください。