白川村の歴史と文化を体感できる貴重な合掌造り建築
旧遠山家民俗館は、白川村の御母衣地区にある資料館で、国の重要文化財に指定された合掌造り建築「旧・遠山家」をそのまま活用している。1827年(文政10年)頃に建てられ、1854年(嘉永7年)に改築された4階建ての合掌造り建築で、白川郷の和田家住宅よりも大きく、かつては数十人の人が住んでいたという。この建物は大家族や建物の研究対象となり、かつては柳田國男、ブルーノ・タウトなど数々の著名人が訪れた。一説では、合掌造りを世間に知らしめるきっかけとなったともいわれている。 館内では、白川村の伝統的な暮らしや文化を伝える様々な資料が展示されている。当時の生活用具や農具、民俗資料などを見学することで、白川村の人々の生活や文化をより深く理解することができる。また、白川村の自然や歴史について学ぶことができる展示もあり、白川郷を訪れた際に、白川村の歴史や文化をより深く知りたいという方におすすめのスポットだ。 建物の老朽化のため、2014年(平成26年)に休館し、屋根の全面葺替えと部分修理、耐震補強工事、建具、畳の新調、及び損傷の激しい箇所(ミンジャ、ヘンチャの便層)の解体が行われ、2016年(平成28年)7月2日に開館した。