旧笹川家住宅
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江戸時代の豪農の暮らしを今に伝える、国の重要文化財に指定された歴史的建造物です。
おすすめポイント
- 江戸時代の豪農の暮らしを体験できる
- 1万4000平方メートルの広大な敷地を誇る
- 主屋、蔵、門など11棟の建造物が国の重要文化財に指定されている
- 主屋は役宅と居室が別棟になっている
- 敷地内には日本庭園があり、高浜虚子の句碑がある
基本情報
- 住所
- 新潟県新潟市南区味方216 新潟県の観光地を探す
- アクセス
- 北陸自動車道「巻潟東IC」から20分 ルートを表示
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休業日
- 月曜日(休日の場合は翌日)、休日の翌日、12/28~1/3
- 料金
- 一般500円、小中学生300円
- HP
概要
旧笹川家住宅は、新潟県新潟市南区味方に所在する歴史的建造物で、通称笹川邸と呼ばれています。江戸時代初期の慶安2年(1649年)から明治維新(1868年)まで9代にわたって村上藩味方組8カ村の大庄屋を勤めた笹川家の旧宅です。1万4000平方メートルの敷地を有し、主屋など11棟の建造物と土地が国の重要文化財に指定されています。
笹川家は、もともと甲斐の武田家の出といわれ、武田氏の滅亡後、信州笹川村(現在の長野県飯山市)を経てこの地に移住してきたのだとされます。土蔵裏手の墓地には、武田姓の墓碑が何基か残してあることから、その歴史を感じることができます。
当住宅の特色は、大庄屋の役宅としての「主屋」の部分と、家族の日常生活の場である「居室」の部分が別棟となり、公私を明確に分けられている点にあります。主屋は、東を正面として建てられ、桁行15間半(34.3メートル)、梁間7間(17.6メートル)という堂々たる規模です。寄棟造、銅板葺き(もとはこけら葺き)で、棟札から文政9年(1826年)の上棟と判明します。
主屋の正面左寄りには切妻造の式台玄関が突出するなど、見事な造りになっています。敷地内には日本庭園が開け、一隅に「椎落葉掃き悠久の人住めり」と高浜虚子の句碑があるなど、緑豊かな風景も楽しめます。
1953年(昭和28年)、柳宗悦、浜田庄司らとともに笹川家を訪れたイギリスの陶芸家バーナード・リーチは「わたしのこれまでに見たうちで最も魅力ある家屋の一つ」と、この家の印象を手記に書き残しています。旧笹川家住宅は、当時の豪農の暮らしを今に伝える貴重な文化財として、多くの人々に愛されています。ぜひ訪れて、歴史を感じてみてください。