江戸時代の足軽の暮らしを垣間見れる貴重な史跡。茅葺屋根の棟割長屋は、当時の生活様式を今に伝える貴重な文化財です。
足軽長屋は、新潟県新発田市にある江戸時代の新発田藩の足軽の長屋形式の住居で、国の重要文化財に指定されています。現存するのは1棟のみで、茅葺屋根の8世帯向け棟割長屋となっています。建造年代は不明ですが、棟札に「天保十三年」(1842年)の文字が残されており、同年の建造と考えられています。かつては実際に人が住んでいたこともあり、昭和44年(1969年)に解体修理が行われて整備されました。この解体修理の際に棟札が見つかりました。 足軽長屋は、当時の新発田藩の足軽の生活様式を垣間見ることができる貴重な史跡です。長屋は、当時の足軽がどのような暮らしをしていたのかを知る手がかりとなるだけでなく、新発田藩の社会構造や文化を知る上でも重要な資料となっています。 足軽長屋は、北方文化博物館によって管理・公開されています。博物館では、足軽長屋の展示だけでなく、新発田藩の歴史や文化に関する展示も行っています。新発田市を訪れた際には、ぜひ足軽長屋に立ち寄り、江戸時代の足軽の暮らしを想像してみてください。