大村湾に面した美しい景観と、桜の名所として知られる大村公園内にある玖島城跡は、歴史と自然を満喫できるおすすめのスポットです。
玖島城跡は、長崎県大村市玖島にある、大村藩の居城跡です。大村湾に突き出した半島の先端に築かれた平山城で、本丸、二の丸、三の丸から構成されていました。本丸は比高15メートル程度、面積9,458平方メートルのほぼ四角形で、石垣で囲まれていました。西に虎口門、南に台所門、北に搦手門の3つの虎口がありましたが、天守は建造されませんでした。二の丸は29,921平方メートルで石垣は無く中央に大規模な空堀を持つ。三の丸は半島先端の79,091平方メートルの広大な平地でお船蔵や船関連の役所が置かれていた。また、堀は全て海を利用したものであり、海城の特徴を備えている。城の北側は遠浅であったため、浅瀬を伝っての敵兵の侵入を阻止するために、海中に捨堀が築かれていたが(現在は城の北側は埋め立てられている)、これは本城以外には見られないものである。本丸および南側の堀の石垣が現存し、1992年には板敷櫓が再建されています。 現在は大村公園となっており、天然記念物のオオムラザクラや菖蒲など季節折々の花が咲いています。日本さくら名所100選に選定されています。本丸跡は大村神社の境内となっており、築城者である大村喜前の遺徳碑や最後の藩主となった大村純熈の像があります。 玖島城跡は、大村の歴史を感じることができる貴重な史跡です。また、美しい公園として整備されているため、散策や花見にも最適です。ぜひ、玖島城跡を訪れて、歴史と自然を満喫してみて下さい。