平安時代の歴史を感じられる、静かで美しい寺院。国の重要文化財である三重塔は必見です。
遍照院は、倉敷美観地区から少し離れた場所に位置する、真言宗御室派別格本山の寺院です。平安時代の寛和元年(985年)に智空上人が開山したと伝えられており、長い歴史を持つ寺院として知られています。 遍照院のシンボルともいえるのは、国の重要文化財に指定されている三重塔です。室町時代に建てられたもので、優美な姿は訪れる人の心を和ませます。三重塔の内部には、本尊の大日如来が安置されています。 境内には、樹齢数百年の木々が生い茂り、静寂に包まれた空間が広がっています。都会の喧騒を忘れさせてくれる、まさに癒やしの空間と言えるでしょう。 遍照院は、瀬戸内三十三観音霊場第二番札所、浅口三十三観音霊場第二十六番札所・第二十七番札所でもあります。そのため、多くの参拝客が訪れ、それぞれの願いを込めて観音様に祈りを捧げています。 静寂の空間で心を落ち着かせたい方、歴史を感じながらゆっくりと散策したい方、倉敷美観地区から少し足を延ばして、遍照院を訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、心に残るひとときを過ごすことができるでしょう。