室町時代に建てられた重要文化財の三重塔など、歴史を感じられる建造物が魅力です。
大滝山福生寺は、岡山県備前市大内にある高野山真言宗の寺院です。山号は大滝山、本尊は十一面千手観音菩薩(本堂)、大日如来(三重塔)。瀬戸内三十三観音霊場第十番札所、子院の西法院が山陽花の寺二十四か寺第十四番となっている。奈良時代創建の寺伝をもつ山陽地方でも有数の古寺で、一般には山号の「大滝山」で知られる(山号は境内にある滝に由来する)。現在、大滝山福生寺は宗教法人格を有せず、寺は実相院、西法院、福寿院の3つの子院によって維持管理されている。 大滝山福生寺は、長い歴史の中で幾度かの変遷を経てきた寺院です。平安時代には、菅原道真が編纂した『類聚国史』に記載されるほど、古くから重要な寺院として認識されていました。しかし、その後、火災や戦乱によって多くの建物が焼失し、現在の建物は主に室町時代以降に建てられたものです。 中でも、国の重要文化財に指定されている三重塔は、室町時代中期に建立されたもので、当時の建築様式をよく伝えています。優美な姿は、多くの観光客を魅了しています。また、境内には、足利義満が建立した仁王門や、岡山藩主が再建した本堂など、歴史を感じられる建造物が数多く残っています。 大滝山福生寺は、歴史好きだけでなく、自然を愛する人にもおすすめの場所です。春には桜が咲き乱れ、秋には紅葉が美しく、四季折々の景色を楽しむことができます。静かな山間に佇む古刹で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。