タイムスリップしたような風景が広がる、茅葺き屋根の集落。
「かやぶきの里・北村」は、京都府南丹市美山町にある、茅葺き屋根の家屋が立ち並ぶ伝統的な集落です。江戸時代から明治時代に建てられた茅葺き屋根の家屋が数多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。集落内には、昔ながらの生活様式が今も息づいており、伝統的な建造物や風景を楽しむことができます。また、周辺には豊かな自然が広がり、ハイキングやサイクリングを楽しむこともできます。 かやぶきの里は、かつては林業を主産業とする山村集落でした。集落の中を通る街道は、いわゆる鯖街道の一つとされ、京都と若狭の中間地であり、多くの旅人が行き来していました。そのため、この集落の建築や生活様式はいろいろな地方の影響を受けたと言われています。 集落内の住宅は山麓の傾斜地を整地して建てられており、宅地正面には石垣を築いています。現存している茅葺き屋根の家屋の多くが江戸時代中頃から末期にかけて建てられたものであり、「北山型民家」に分類されます。丈の高い入母屋造の屋根と神社の千木のような飾りが特色です。 集落内には、美山民俗資料館があり、北山型民家の母屋・納屋・蔵が公開され、今では珍しく貴重な古くからの農機具や生活道具など約200点以上が展示され、美山のかつての生活をみることができます。 かやぶきの里は、昔懐かしい日本の原風景が残る、心癒される場所です。都会の喧騒を離れて、ゆったりと時間を過ごしたい方におすすめです。