金沢出身の哲学者、鈴木大拙の思想に触れられる記念館。
鈴木大拙館は、禅の心を学び世界に広げた金沢出身の哲学者鈴木大拙の生地に立てられた記念館です。設計は谷口吉生で、大拙の思想に触れるだけでなく、自ら思索できる空間を提供しています。 館内には、大拙の生涯や思想を紹介する展示室や、静寂に包まれた水鏡の庭があります。水鏡の庭は、谷口吉生が禅宗寺院の住職が生活する空間「方丈」をイメージして設計した建物「思索空間棟」の目の前にあり、静かな空間を演出しています。思索空間棟では、水鏡の庭や本多の森を眺めながら座禅を組むこともできます。 また、鈴木大拙館から金沢市立中村記念美術館まで続く「緑の小径」は、辰巳用水が流れる斜面横の階段を上がれば石川県立美術館、用水沿いに下れば金沢21世紀美術館に抜けられ、まちなかの回遊性に配慮されています。 鈴木大拙館は、単に大拙の生涯や思想を知るだけでなく、自ら思索できる空間を提供することで、来館者に深く考え、感じ、そして学ぶ機会を与えてくれます。静寂の中で自分自身と向き合いたい方、禅の思想に触れてみたい方におすすめです。