由布院温泉の玄関口となる、風情ある木造駅舎。レトロな雰囲気漂う駅舎は、観光客の心を惹きつけます。
由布院駅は、大分県由布市湯布院町川北にある、九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の駅です。由布院温泉などの観光地を擁する由布院地区の拠点となる駅で、由布市で乗降人員が最も多い駅であり、特急「ゆふ」・「ゆふいんの森」を含め全列車が停車します。 由布院駅は、風光明媚な由布院の町並みに溶け込むような木造の駅舎が特徴です。駅舎は、1990年に大分県出身の建築家・磯崎新の設計により建てられ、礼拝堂をイメージした、木造で黒塗りの外観をしています。中央部は高さ12mの吹き抜けのあるコンコースで、隣接して観光客と地元文化の交流を目指したイベントホールを兼ねた待合室が配置され、改札口がない構造となっています。 駅舎内には、観光案内所や足湯もあり、待ち時間を有効活用できます。足湯は、1番のりばの日田方向のホーム端にあります。入場券とは別に、足湯券(大人160円、小人80円)を購入することで利用できます。 また、駅舎から由布岳を望むことができ、雄大な自然を満喫できます。由布岳は、標高1,583mの活火山で、その美しい姿から「豊後富士」と呼ばれています。 由布院駅は、レトロな雰囲気と現代的な要素が調和した、魅力的な駅です。由布院温泉へのアクセス拠点としてだけでなく、観光客にとって思い出に残る場所となるでしょう。