雄大な富士山を望む絶景の林道。
湯之奥猪之頭林道は、山梨県南巨摩郡身延町湯之奥から静岡県富士宮市猪之頭までを結ぶ林道で、全長約20kmにわたる。山梨県側からは県道415号で下部温泉を経た後、県道の途切れる湯之奥集落が起点となる。県境となる猪之頭峠(下部峠)には湯之奥猪之頭トンネルが貫いており、天子山地における毛無山と長者ヶ岳の中間点にあたる。静岡県側にはパラグライダーの離陸場が整備されている。また、富士山を望む眺望が良く、日本林道協会による個別の部門の「眺望の良い路線の部」で1位に選ばれたことがある。 林道からは富士山の西側を眺望でき、富士山の頂上付近から下に向かって伸びる大きな割れ目(大沢崩れ)を見ることができる。大沢崩れは、富士山の噴火によってできたもので、その規模の大きさに圧倒されるだろう。 湯之奥猪之頭林道は、ドライブやツーリングにも最適な道である。道幅は狭く、カーブも多いので注意が必要だが、雄大な景色を眺めながら運転する時間は格別である。 また、林道沿いには、いくつかの駐車場や休憩所も設置されているので、車を停めてゆっくりと景色を眺めることもできる。