藍商として栄えた武知家の屋敷は、国の重要文化財に指定された歴史的建造物。藍染めの工程の一部を見学できる貴重な場所です。
武知家住宅は、徳島県名西郡石井町にある歴史的な建造物で、国の重要文化財に指定されています。藍製造で繁栄した吉野川下流域で最大級の藍商の住宅であり、その歴史は古く、江戸時代以前から「阿波藍」が作られていました。武知家は「天元」の屋号で藍商として名を馳せた家です。 武知家住宅は、広大な敷地の中央に主屋を建て、主屋の周囲を藍生産のための藍床などの附属施設で囲み、東側に通門を構えています。主屋は1862年(文久2年)に建てられており、二重の本瓦屋根や式台玄関、広く上質な座敷など高い格式を備えています。敷地内には、藍の葉を発酵させて染料のすくもを作る「寝床」などの建造物群を含む豪壮な屋敷構えが残っていて、現在もすくもが製造されています。 武知家住宅は、藍商として栄えた武知家の暮らしを垣間見ることができる貴重な場所であり、藍染めの文化や歴史を学ぶことができます。また、当時の技術や生活様式を知ることもできます。藍染め体験や解説なども行われているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。 武知家住宅は、歴史好き、文化好きはもちろん、藍染めに興味のある人にもおすすめの観光スポットです。徳島県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。