古来より山岳信仰の地として栄えた石動山は、国指定史跡に指定されている歴史ある場所。山頂からは雄大な日本海を一望でき、山腹にはブナ林が広がり、四季折々の自然を楽しめる。
石動山は、石川県鹿島郡中能登町にある標高564mの山で、古くから山岳信仰の地として栄えてきました。山頂には、伊須流岐比古神社と天平寺跡があり、貴重な史跡として知られています。伊須流岐比古神社は、石動山の古名である「いするぎやま」から名付けられ、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が開山したと伝えられています。天平寺は、奈良時代の僧侶である泰澄大師が開創したとされ、最盛期には360余りの坊が立ち並び、北陸七か国に勧進地を持つほどの規模を誇っていました。しかし、南北朝時代と戦国時代に2度の全山焼き討ちに遭い、明治時代の廃仏毀釈によって衰亡してしまいました。現在では、石動山全体が国指定史跡に指定されており、山頂からの雄大な景色や、こけむした礎や石垣、ブナ林などを見ることができます。石動山には、登山道が整備されており、山頂まで約1時間ほどで登ることができます。山頂からは、日本海を一望でき、晴れた日には能登半島や佐渡島まで見渡すことができます。また、山腹には、ブナ林が広がっており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。春には、新緑がまぶしく、夏には、木陰が涼しい、秋には、紅葉が美しく、冬には、雪景色が美しいです。石動山は、歴史と自然に触れられる、魅力的な観光スポットです。ぜひ、石動山を訪れて、雄大な景色や歴史を感じてみてください。