国の重要文化財に指定された歴史ある教会建築。静寂の世界に包まれ、心安らぐひとときを過ごせます。
豊橋ハリストス正教会は、日本ハリストス正教会に所属する教会で、国の重要文化財に指定されている聖堂を有する。1913年(大正2年)に初代管轄司祭マトフェイ影田神父の叙聖35周年を記念して建立された。設計は、亜使徒大主教聖ニコライ所蔵のハリストス正教会聖堂設計参考図譜をもとに、地元工務店の中神組が行った。木造下見板張り、銅板瓦棒葺きの建築様式で、教会内には美しいステンドグラスやイコン画が飾られている。特に注目すべきは、ロシアから運ばれたイコノスタシス(聖障)で、精巧な彫刻と鮮やかな色彩が美しい。また、戦時中に捕虜となったロシア兵が描いたイコン画も展示されており、歴史と信仰を感じることができる。豊橋ハリストス正教会は、歴史と信仰の重みを感じさせる静寂の世界に包まれた場所であり、訪れる人々に心の安らぎを与えてくれる。