徳川家康の生母・於大の方の菩提寺として知られる、歴史と文化に触れることができる寺院。
大樹寺は、愛知県岡崎市にある臨済宗妙心寺派の寺院で、徳川家康の生母・於大の方の菩提寺として知られています。 家康の父・松平広忠は、岡崎城を築城した松平家の一族で、於大の方との間に家康をもうけました。 家康は、幼少の頃を岡崎城で過ごし、その後、天下統一を果たしました。 於大の方は大樹寺を深く信仰しており、家康もまた、大樹寺に特別な思いを抱いていたといわれています。 大樹寺は、家康ゆかりの寺として、歴史的にも重要な寺院です。 境内には、国宝の多宝塔や、重要文化財に指定されている大方丈など、見どころが満載です。 特に、多宝塔は天文4年(1535年)に建立されたもので、初層平面は方形、二層平面は円形という独特の構造をしています。 また、大方丈は冷泉為恭(岡田為恭)が描いた障壁画が有名で、その美しさは圧巻です。 大樹寺は、四季折々の美しい庭園も魅力です。 春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、一年を通して美しい景色を楽しむことができます。 さらに、大樹寺から岡崎城を望む「ビスタライン」は、江戸時代に家光が祖父の生誕の地を望めるよう造営したといわれています。 大樹寺は、歴史と文化に触れることができる貴重な場所です。 大樹寺を訪れる際は、ぜひ、多宝塔や大方丈、庭園などをじっくりと見学してください。 また、岡崎城まで足を延ばして、ビスタラインからの眺望を楽しむのもおすすめです。 大樹寺は、歴史と文化を体感できる、忘れられない旅となることでしょう。