女流作家・宇野千代の生家。昭和49年にほぼ昔のままに修復され、梅や桜など四季折々の花々が咲き乱れる日本庭園は、静寂と美しさに満ち溢れている。
宇野千代は、明治30(1897)年に山口県岩国市で生まれ、昭和22年〜23(1947〜1948)年にかけて「中央公論」に発表された「おはん」を始め、数々の名作を世に送り出した女流作家です。その宇野千代が生まれ育った生家は、錦帯橋から徒歩20分の旧山陽道沿いに位置し、昭和49(1974)年に宇野千代自身によってほぼ昔のままに修復されました。生家は、当時の生活の様子を垣間見ることができ、宇野千代の文学の世界に触れることができる貴重な場所です。 生家の庭は、梅、桜、紅葉、苔で彩られた美しい日本庭園となっており、四季折々の花々が咲き乱れる様は、静寂と美しさに満ち溢れています。特に、春には桜が咲き乱れ、秋には紅葉が美しく、一年を通して訪れる人の心を和ませます。また、宇野千代を偲んで茶会が開かれるほか、作品「薄墨の桜」のモデルとなった岐阜県根尾村の老樹に由来する桜も植えられているため、文学ファンならずとも訪れる価値のある場所です。 生家は、今ではNPO法人「宇野千代生家」のボランティア活動によって守られています。都合により公開が出来ない日もございますので、事前に下記にお問い合わせの上、お越しください。 平成31年3月に駐車場が整備され、より多くのお客様にお立ち寄りいただきやすくなりました。