紀州藩主も泊まった歴史ある本陣。華岡青洲の妻の実家としても有名です。
旧名手宿本陣は、和歌山県紀の川市名手市場にある、紀州藩主が参勤交代や鷹狩りの際に宿泊した歴史ある本陣。現在の建物は、享保から宝暦年間にかけて再建されたもので、主屋、座敷部、米蔵、南倉などが国の重要文化財に指定されています。 主屋は、玄関や式台、店の間、取次の間、台所、御殿など、当時の豪壮な暮らしをうかがわせる間取りが残っています。特に、御殿の上段の間は、藩主が宿泊した部屋とされ、その豪華絢爛さは圧巻です。 また、敷地内には、華岡青洲の妻、加恵の実家も残されており、華岡青洲の生家や記念館と合わせて見学することで、当時の文化や歴史をより深く理解することができます。 旧名手宿本陣は、静かで落ち着いた空間であり、歴史を感じながらゆっくりと散策できるスポットです。周辺には、自然豊かな山々や、紀の川が流れ、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。