知覧の武家屋敷群の中でも独特の建築様式を持つ「知覧型二ツ屋」の茅葺き屋根が魅力です。
旧高城家住宅は、江戸時代後期から明治時代にかけて知覧の地に暮らしていた高城家の住宅です。この建物は、2つの屋根を連結した「知覧型二ツ屋」と呼ばれる、知覧地方独特の建築様式で建てられています。棟と棟の間をつなぐ小棟の形状は、知覧の伝統的な建築技術の粋を集めたもので、歴史を感じさせる美しい佇まいを見せています。 旧高城家住宅は、知覧の武家屋敷群の一つとして、無料で公開されています。建物内には入れませんが、外から見学することができます。周辺には、同じく武家屋敷群として公開されている7つの武家屋敷庭園があり、有料で見学できます。これらの庭園は、それぞれに異なる趣があり、ゆっくりと散策するのに最適です。 知覧麓は、日本遺産「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群麓を歩く~」の構成資産の一つであり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。歴史的な価値の高いこの地区は、往時の姿を今に伝える貴重な文化遺産として、多くの人々を魅了しています。旧高城家住宅を訪れ、知覧の歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。