長福寺
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岡山県下最古の木造建築、国の重要文化財に指定されている三重塔が魅力!
おすすめポイント
- 岡山県下最古の木造建築である三重塔
- 国の重要文化財に指定されている三重塔
- 鎌倉時代の弘安8年(1285年)に建立された三重塔
- 山上にあった寺院が昭和3年に山麓に移転
- 静寂の中で歴史を感じられる寺院
概要
長福寺は、岡山県美作市真神にある真言宗御室派の寺院で、山号は真木山、本尊は十一面観音です。寺伝によれば、天平宝字元年(757年)に鑑真が孝謙天皇の勅命により開いたとされています。その後、鎌倉時代の弘安8年(1285年)に円源が天台宗の寺院として再興し、最盛期には65坊を数えました。その後、南北朝時代の明徳年間(1390年 – 1393年)に完全に真言宗の寺院となり、江戸時代初期には40坊を数え、明治維新の際には4か寺となりました。明治9年(1876年)2月の火災により奥の院を残し焼亡し、1か寺のみとなり、これが現在の長福寺です。
長福寺の最大の見どころは、なんといっても国の重要文化財に指定されている三重塔です。高さ22.07mの三重塔は、棟札の銘から鎌倉時代の弘安8年(1285年)に大工棟梁・藤原国右衛門尉によって建立されたことがわかります。その後、何度かの修理を経て、現在に至ります。岡山県下最古の木造建築として、その歴史的価値は非常に高く、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。
かつては山上に位置していましたが、昭和3年に現在の山麓に移転しました。静寂に包まれた境内には、三重塔のほかに、木造十一面観世音菩薩立像や、絹本著色不動明王像など、数多くの貴重な文化財が保存されています。また、真木山鎮守堂(山王権現堂)、金比羅大権現なども現在地に解体移築され、当時の面影を今に伝えています。
長福寺は、歴史と文化に触れることができる貴重な場所です。静寂の中で、ゆったりと時間を過ごしたい方におすすめです。