潮の満ち引きで水位が変わる汐入りの池が美しい、歴史と自然が調和した庭園。
琴ノ浦 温山荘園は、和歌山県海南市にある、潮入式池泉回遊庭園で国の名勝に指定されています。 大正初期から昭和初期にかけて、武者小路千家家元名代の木津聿斎によって作庭された庭園で、海から水を引くことで潮の干満に応じて水位が上下する汐入りの池が特徴です。 園内にある3つの池は、それぞれに個性的な景観を見せてくれます。 たとえば、主屋の前に広がる「大池」は、周囲の緑と調和した穏やかな雰囲気で、静寂の中に美しさを感じさせてくれます。 一方、「中池」は、周囲の岩や木々とのコントラストが美しく、ダイナミックな印象を与えてくれます。 そして、「小池」は、可愛らしい水鳥が遊ぶ姿を見ることができ、癒しを与えてくれます。 また、園内には、茶室や座敷など、歴史を感じさせる建物も点在しています。 「鏡花庵」という茶室は、木津聿斎が設計したもので、茶道の世界観を感じることができます。 「浜座敷」は、海を望むことができる開放的な空間で、ゆったりとくつろぐことができます。 そして、園内にあるトンネルを抜けて黒江湾を望む景色は、まさに絶景。 和歌浦湾の青い海と、遠くに見える島々が、雄大なパノラマを描き出します。 琴ノ浦 温山荘園は、四季折々の美しい風景を見せてくれます。 春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して変化を楽しめます。 ぜひ、四季折々の琴ノ浦 温山荘園を訪れてみて下さい。