山並みを借景にした、雄大なスケールを持つ庭園。
旧久留島氏庭園は、大分県玖珠郡玖珠町にある、江戸時代の森藩久留島氏陣屋跡の西側にある丘陵(末広山)を利用してつくられた庭園です。8代藩主通嘉の時に神社造営と合わせて一大土木工事が行われ、現在の形となりました。 庭園は、末広山東傾斜面と裾部を利用した御殿に面する藩主御殿庭園、末広山の南端に建てられた栖鳳楼の周囲につくられた栖鳳楼庭園、末広山西側の清水御門前の堀の一部を庭園化した清水御門御茶屋庭園の3つから成ります。 藩主御殿庭園は、御殿の南側に位置し、築山や池、石組みなどが配された、回遊式庭園です。栖鳳楼庭園は、栖鳳楼の周囲に広がる庭園で、池や石組み、木々が配置されています。清水御門御茶屋庭園は、清水御門前の堀の一部を庭園化したもので、池や石組み、木々が配置されています。 庭園内には、国の重要文化財である栖鳳楼の他、築山や池、石組みなど、見どころ満載です。特に、栖鳳楼は、木造2階建ての建物で、庭園を見下ろすことができます。また、庭園内には、様々な種類の植物が植えられており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。 旧久留島氏庭園は、自然と一体になった美しい景観が魅力の庭園です。雄大なスケールを持つ庭園を散策しながら、歴史を感じてみてはいかがでしょうか。