鎮魂祭で有名な歴史ある神社。自然豊かな環境も魅力です。
物部神社は、島根県大田市にある、式内社、石見国一宮の神社です。 社伝によれば、饒速日命の御子の宇摩志麻遅命は、神武天皇の大和平定を助けた後、一族を率いて美濃国・越国を平定した後に石見国で歿したという。宇摩志麻遅命は現在の社殿の背後にある八百山に葬られ、継体天皇8年(514年?)、天皇の命によって八百山の南麓に社殿が創建されたと伝えられます。 神階は貞観11年(869年)に正五位下に叙され、同17年(875年)に正五位上に、元慶元年(879年)に従4位下に、天慶4年(941年)に従四位上に昇叙した。延喜式神名帳では小社に列し、石見国一宮として歴代領主の崇敬を受けた。 社家については、景行天皇の時代に物部竹子連が石見国造に任ぜられ、その子孫は川合長田公を名乗り代々祭祀を行っていたというが、文治4年(1184年)金子家忠が安濃郡の地頭として赴いたときに子の道美が取って代わって当社の神主となり、以降金子氏が代々の祭祀を行うようになったという。戦前に金子氏は出雲大社の千家・北島両家や、日御碕神社社家(島根県出雲市大社町)の「小野家」と並び、全国14社家の社家華族(男爵)の一つに列する格式を有していた。 境内には、主祭神の宇摩志麻遅命の妃神の師長姫命(しながひめのみこと)を祀る後神社や、神世七代の各神を祀る神代七代社など、多くの摂末社があります。 また、境内からは三瓶山も望むことができ、自然豊かな環境も魅力です。静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと参拝することができます。