桜と渓谷の美しい風景が楽しめる、岐阜県を代表する桜の名所です。
霞間ヶ渓は、岐阜県池田町にある渓谷で、桜と渓谷の美しい風景が楽しめる、岐阜県を代表する桜の名所です。断層崖からなる池田山の東斜面を浸食して形成された渓谷で、地形は非常に急峻です。かつて鎌ヶ谷と呼ばれていたこの渓谷は、古くから桜の名所として名高く、ヤマザクラ、シダレザクラ、エドヒガンなど数種類のサクラが谷間に沿って自生していました。そこに大垣藩が治山政策のためにソメイヨシノなどを新たに植樹、さらに明治以後も観光開発の一環として、植樹は増え続け、全長2キロメートルの渓谷一帯には約1,500 - 2,000本のサクラが見られるようになりました。このサクラが一斉に咲くと、遠くから眺めれば霞がかかったように見えることから、いつしか「霞間ヶ渓」と呼ばれるようになりました。東海3県有数のサクラの名所として知られており、「日本さくら名所100選」にも選定されています。 春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、一年を通して変化に富んだ景色を楽しめる霞間ヶ渓。桜の季節には、多くの観光客が訪れ、渓谷沿いを散策したり、桜を眺めながらお弁当を食べたり、ゆったりと過ごすことができます。また、桜並木と並んで一帯は揖斐茶の特産地でもあり、桜並木の合間に茶畑が広がっているのも特徴です。雄大な自然と美しい桜のコントラストが楽しめる霞間ヶ渓は、岐阜県を訪れた際にはぜひ訪れてほしい場所です。