樹齢300年以上のイトザクラが咲き誇る、歴史と自然に包まれた寺院。
慈雲寺は、山梨県甲州市塩山中萩原にある臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は天龍山、本尊は聖観世音菩薩です。甲斐百八霊場10番札所として知られており、推定樹齢300年以上のイトザクラの巨樹が有名です。春には、薄紅色のイトザクラの花が咲き乱れ、見事な景観を作り出します。桜の季節には多くの観光客が訪れ、境内は賑わいを見せます。また、明治時代の女流作家・樋口一葉の文学碑もあり、文学ファンも訪れる場所です。一葉の両親は、かつてこの寺の近くに住んでおり、一葉の作品中には、故郷の風景が描写されているものもあります。慈雲寺は、歴史と自然に囲まれた静寂な場所で、都会の喧騒を離れてゆったりと過ごしたい方におすすめです。周辺には、ブドウ畑が広がり、のどかな風景を楽しめます。また、近くの塩山温泉では、日帰り温泉を楽しむこともできます。