南方熊楠の生涯と業績を、貴重な資料や復元された旧邸を通して体感できる施設。
南方熊楠は、明治から昭和にかけて活躍した、博物学者、民俗学者、思想家である。粘菌の研究で知られる一方、民俗学、植物学、動物学、人類学、哲学、宗教、歴史など、多岐にわたる分野で研究を行った。南方熊楠顕彰館では、熊楠の生涯と多岐にわたる研究業績を、膨大な資料や映像、模型などを用いて紹介している。熊楠の研究室を再現したコーナーや、熊楠が発見した新種の粘菌を展示するコーナーなど、見どころ満載だ。隣接する南方熊楠旧邸は、熊楠が晩年を過ごした邸宅。熊楠が実際に使用していた書斎や庭を散策できる。熊楠の研究活動に没頭していた様子を想像しながら、熊楠の思想や生き様を感じることができる。南方熊楠顕彰館と旧邸を巡り、熊楠の知られざる魅力に触れてみてほしい。