鎌倉時代の武将、北条実時ゆかりの古刹。国の史跡に指定されている、美しい浄土式庭園を散策できます。
称名寺は、鎌倉時代の武将、北条実時が六浦荘金沢の居館内に建てた持仏堂(阿弥陀堂)を起源とする真言律宗別格本山の寺院です。山号は金沢山(きんたくさん)。本尊は弥勒菩薩。新四国東国八十八箇所霊場七十五番でもあります。 金沢北条氏の菩提寺として発展した称名寺は、鎌倉時代には、関東有数の学問寺として「金沢学校」とも呼ばれ、多くの僧侶が集まりました。当時の称名寺は、学問のみならず、政治や文化の中心地としても重要な役割を果たしていたようです。 称名寺の見どころは、なんといっても国の史跡に指定されている浄土式庭園です。金沢氏3代貞顕の代に整備された庭園は、池を中心とした美しい景観が広がっています。池には、平橋と反橋という二つの橋が架かっており、庭園を散策するのに最適です。 庭園の周りには、赤門、仁王門、金堂、釈迦堂など、歴史を感じさせる建物が数多く残っています。これらの建物は、鎌倉時代の建築様式を色濃く残しており、当時の建築技術の高さを物語っています。 称名寺は、歴史と自然が融合した素晴らしい場所です。鎌倉時代から続く歴史を感じながら、美しい庭園を散策してみてはいかがでしょうか。