庄内地方の伝統的な建築様式である兜造り多層民家を体感できる貴重な文化財です。
旧遠藤家住宅は、庄内地方と内陸部の村山地方を結ぶ六十里越街道の要所に位置する、茅葺きの民家です。この地方独特の建築様式である兜造り多層民家の代表的なもので、明治時代の暮らしを垣間見ることができます。豪雪地帯ならではの工夫が凝らされた建築様式は、当時の生活様式を知る貴重な資料となっています。例えば、屋根の構造は、雪の重みに耐えられるように、頑丈に造られています。また、内部の造りは、寒さを防ぐために、壁が厚く、窓が小さく作られています。さらに、暖炉や囲炉裏など、当時の暖房器具も展示されています。旧遠藤家住宅を訪れることで、明治時代の暮らしを体感することができます。また、六十里越街道の歴史や文化に触れることもできます。六十里越街道は、古くから人々の生活を支えてきた重要な街道です。街道沿いに点在する歴史的な建造物や史跡は、当時の暮らしや文化を物語っています。旧遠藤家住宅は、六十里越街道の歴史と文化を学ぶことができる貴重な場所です。ぜひ、訪れてみてください。