鳥海山の雄大な姿を背景に、ワタスゲやレンゲツツジなど、季節の花々が咲き乱れる、美しい湿原。
桑ノ木台湿原は、鳥海山の東麓にある国指定史跡で、鳥海国定公園の一部。約8ヘクタールの広さがあり、標高690メートルに位置する。この湿原は、かつて鳥海山で発生した岩なだれによって形成されたと言われ、現在もその痕跡を留めている。湿原には、ワタスゲやレンゲツツジなど、多くの植物が生息し、特に6月上旬には、レンゲツツジが咲き乱れて、オレンジ色の絨毯を敷き詰めたような美しい景色を見ることができる。また、湿原周辺には、ブナや落葉低木の森が広がっており、豊かな自然を感じることができる。桑ノ木台湿原は、鳥海山と花々のコントラストが美しく、自然を満喫できるスポットとして人気が高い。湿原内には、木道が整備されているので、歩きやすく、小さなお子様連れでも安心して散策できる。駐車場から湿原までは、約3キロの林道を歩く必要があるが、5月下旬から6月上旬にかけては、駐車場から湿原までシャトルバスが運行されている。