圓満院門跡は、静寂の世界が広がる歴史ある寺院。重要文化財の宸殿や国の名勝「三井の名庭」など、見どころが満載です。
圓満院門跡は、滋賀県大津市にある天台宗系の単立寺院です。近畿三十六不動尊第25番札所であり、かつては天台宗寺門派の三門跡の一つとして隆盛を誇りました。 現在の圓満院門跡は、江戸時代の初期に現在地に移転しました。正保4年(1647年)には、寝殿が明正天皇より下賜されています。その後、明治時代には、大津県庁が圓満院門跡の宸殿に置かれましたが、新たな県庁舎が完成したため、移転していきました。 圓満院門跡は、歴史と文化を感じることができる寺院として知られています。特に、重要文化財に指定されている宸殿は、後水尾天皇から下賜されたもので、室町時代を代表する建築様式を見ることができます。宸殿の南側にある庭園は、国の名勝にも指定されている「三井の名庭」と呼ばれる池泉観賞式庭園です。室町時代の造園家・相阿弥の作と伝えられ、中央に細長い池を掘り、建物と池の空き地には白砂が一面に敷きつめられ、池の背後には自然の地形を生かした築山があり、池の中には鶴島・亀島が浮かび、高く巨大な石橋が架けられています。 圓満院門跡は、静寂の世界が広がる寺院であり、歴史と文化に触れ、心を落ち着かせたい人に最適な場所です。