奈良時代から平安時代にかけて、常陸国筑波郡の役所として栄えた平沢官衙遺跡。当時の様子を復元した高床倉庫や大溝などを見学できます。
平沢官衙遺跡は、茨城県つくば市平沢にある古代官衙の遺跡で、国の史跡に指定されています。奈良時代から平安時代にかけて、常陸国筑波郡の役所として栄え、当時の政治や経済の中心を担っていました。遺跡からは、掘立柱建物跡や礎石建物跡、大溝跡などが発掘されており、当時の郡衙の様子が伺えます。特に、正倉と呼ばれる高床倉庫は、税金として集められた稲などを保管するために造られたもので、当時の技術力の高さを物語っています。敷地内では、3棟の高床倉庫が実物大で復元され、実際に中に入ることができます。また、遺跡全体を囲むように掘られた大きな溝や柵列も復元されており、当時の郡衙の様子をよりリアルに想像することができます。平沢官衙遺跡は、古代の歴史に触れ、当時の生活や文化を学ぶことができる貴重な場所です。敷地内には、歴史公園として整備されており、散策路や休憩所も完備されているので、家族連れでも安心して楽しめます。周辺には、筑波山や大池公園など、自然豊かなスポットも多いので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。